ひとりの夜

夜空に浮かぶデジタル王国。スーパーハイパーガチホモアナル爆弾くんは、街のど真ん中で大爆発を引き起こした。屋根はひっくり返り、噴水は逆噴射、通りすがりの犬までも光の渦に巻き込まれる。「見ろ、この圧倒的破壊力!」と叫びながら、彼は虹色のエネルギーを全身から噴き出す。

 

しかし、破壊の嵐の中で、彼の胸には小さな哀しみが漂っていた。誰もが笑い転げる中で、誰も自分の孤独を見てくれない。街が泡まみれになり、空中に飛び散る光の破片が夜空にキラキラと舞うたび、爆弾くんは一瞬、少年のような寂しさを感じる。

 

「俺は…本当にみんなを楽しませられているのか?」

自問自答しながらも、彼の下半身からは信じられないほどの勢いで、擬似的な“爆弾エネルギー”が飛び出す。街路樹をなぎ倒し、通りすがりの屋台は巨大化して回転、まるで王国全体が彼の下ネタワールドに飲み込まれたかのよう。

 

そんな中、子どもたちが遠くから

「すごーい!」

と歓声を上げる。爆弾くんは笑顔を作るが、その笑顔の奥には孤独と切なさが隠れている。爆発する光の中で、彼はふと小さな星を見上げ、ぽつりとつぶやいた。

 

「…誰か、一緒に笑ってくれる奴はいないのか…」

 

そして最後に、超巨大ハイパーアナル爆発を放ち、王国は完全なカオスに包まれる。光と泡と虹色の破片が空を舞い、街全体が一夜の祭典のように変わる。

しかし、爆弾くんはその中心で、孤独な英雄として静かに立ち尽くすのだった。